【書評】『自殺という病』樺沢紫苑

健康本

著者が精神科医として担当していた大学生が
自殺してしまったつらい体験の話から
この本は始まります。
そして助けてあげられなかったという
自責の念にかられたそうです。
この経験が後に精神疾患を情報発信によって
予防するという活動のきっかけにもなったようです。

『自殺という病』の概要

著   者:樺沢紫苑
出 版 社:秀和システム
出版年月日:2007年3月29日
ペ ー ジ 数:223P
読みやすさ:★★★☆☆

樺沢紫苑さんは精神科医で作家です。
1965年、札幌生まれ。
1991年、札幌医科大学医学部卒業。
2004年から米国シカゴのイリノイ大学に3年間留学。
帰国後に、東京にて樺沢心理学研究所を設立。

※発刊より年月が経っているので、商品リンクはありません。
↓私なりに要点をまとめてみました。

日本の自殺率は多いのか?

日本の自殺率は2022年時点では18位となっています。
同じ統計情報かは分かりませんが、
本(2007年発刊)の中では10位となっていたので
少し下がっているようです。
それでも主要先進国の中ではダントツです。
逆に言えば欧米並みに自殺率が下がれば
救える命がたくさんあるのだと著者は言います。

自殺は個人の勝手なのか?

自殺は個人の勝手なのかということについて
著者ははっきりと否定しています。
自殺した人の家族がどれだけの悲しみを抱えるのか
また、さらにその家族の自殺を誘発する事例もあります。
自殺は決して個人の自由ではないのです。

自殺を考える人の考え方

自殺を考える人が陥る考え方や状態として
次の3つがあります。
1.認知障害
 極端に言えば「自分はもう死ぬしかない」と
 考えてしまうことです。
2.二分思考
 100点以外は全部だめだと考えてしまう状態です。
 たとえば70点や80点とっても100点以外は
 0点と同じだと考えてしまう状態です。
3.否定思考
 自分は何をしてもだめだ否定的な考え方をしてしまう状態です。
 「自分が努力しても何もならない」
 「精神科に受診しても何も変わらない」などです。

まとめ

精神疾患の患者さんや精神科を受診することへの
差別や偏見がなくなることが大切なんだと思います。
そのことが健康で幸せに満ちた人生を送る人が
増えることにつながると思います。
また、この本の著書は佐々木信幸さん
(樺沢紫苑さんの本名)となっており
精神科医としての生々しい体験やエピソードなどが
多数、紹介されています。


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